「昔はたくさん食べても太らなかったのに、最近はすぐ太っちゃう」
「体重を落としたい!食事を減らして、ダイエットしなきゃ!!」
以上のようなお悩みをお持ちの方に対して
加齢とともに太りやすい原因
食べたカロリーが消費したカロリーを上回ると脂肪が増える
ヒトの身体は食べた物で作られています。
食べた物は主にタンパク質と脂肪という形で貯蓄しています。
運動など日常生活を送る中で身体を動かすと、タンパク質や脂肪をエネルギーとして消費します。
運動などの活動の中で消費する以上に食べてしまうと、その分が身体に貯蓄されてしまいます。
食事を食べすぎている人もいれば、加齢とともに身体の代謝が落ちたり運動量が減った人もいます。
いずれにしても摂取したカロリーよりも消費したカロリーが少なければ、身体に余ったカロリーは脂肪として蓄えられてしまいます。
加齢とともに太りやすくなるのは「基礎代謝量の低下」
「食べる量は変わらないのに太りやすくなった」
あなたは、そう感じていませんか?
実際に加齢とともに太りやすくなることを説明していきます。
このグラフは加齢によるBMIの変化を表しています。
BMIとは体重と身長から算出される肥満度を表す指数です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
上の計算式で求めることができます。
このBMIが25以上になると肥満と分類されます。
男性の場合、30~60代の3人に1人が肥満に該当するという結果になりました。
女性の場合、60歳以上の4人に1人が肥満に該当し、加齢とともに増加する傾向がみられました。
加齢とともに何が変わるのでしょうか?
その1つが基礎代謝です。
ヒトは何もしていなくても呼吸したり、心臓を動かしています。
この生きていくために必要な活動に使われるエネルギーのことを基礎代謝といいます。
この基礎代謝が高ければ、何もしなくてもエネルギーを消費する量が多くなるので、やせやすい状態と言えます。
グラフで見ても、10代をピークに徐々に基礎代謝は低くなっていきます。
もう1つ加齢とともに変化があるのが筋肉量です。
筋肉量は男性が30代、女性が40代をピークに減少していきます。
この筋肉量が多いほど基礎代謝が高いとされています。
加齢とともに全身の筋肉量が減少し、基礎代謝量が低下します。
基礎代謝量の低下は消費するカロリーが低下することを意味します。
消費するカロリーが低下すれば摂取したカロリーが余ってしまい、結果的に脂肪として蓄えられてしまうのです。
つまり、加齢とともに脂肪を蓄えやすくなるため「太りやすい」身体になっていくのです。
筋肉量が減少 → 基礎代謝量の低下 → 太りやすい
内臓脂肪タイプと皮下脂肪タイプ
脂肪には溜め込み方によって2つのタイプに分けられます。
男性に多い内臓脂肪タイプ
お腹まわりの内臓に脂肪が蓄積するタイプです。
血圧や血糖が高くなり、脂質異常や動脈硬化など健康障害を引き起こすリスクもあります。
女性に多い皮下脂肪タイプ
皮膚と筋肉の間に脂肪が蓄積するタイプです。
お腹や下半身に脂肪がつきやすいのが特徴です。
内臓脂肪の方が脂肪を落としやすいといわれていますが、どちらのタイプでも過剰なカロリー摂取や運動不足が問題であることは変わりません。
大事なことは体重を減らすのではなく「脂肪を減らす」
摂取カロリー = 消費カロリー
加齢とともに筋肉量の減少、基礎代謝量の低下により、カロリーを消費しにくい身体になってくることが「食べる量は変わってないのに太りやすくなった」と感じてしまう原因でした。
では、やせやすい・太りにくい身体になるにはどうしたらいいのでしょうか?
それには2つのポイントを意識してほしいです。
1.過剰に摂取しているカロリーを控える
2.消費するカロリーを上げる
1.過剰に摂取しているカロリーを控える
「自分の(許せる)限界体重を超えてしまったから、やせたいんです!」
そう言ってジムに入会される方も多いのですが、ジムに入会するときにはすでにご飯の量を減らしているなど食事制限を行なっている人も少なくありません。
食べた物が身体を作りますから極端に食べる量を減らしてしまうと、必要な栄養素を取り込むことが難しくなります。
特にタンパク質の摂取が不足すると、せっかく筋トレをしても筋肉を増やすことはおろか、維持することも難しくなってしまいます。
もちろん食べすぎて過剰に摂取しているカロリーの部分については控えるようにしないといけません。
食事についてもこちらの記事でまとめています。合わせて読んでみてください!
2.消費するカロリーを上げる
カロリーを消費するには2つの方法があります。
1.基礎代謝として生命を維持する活動にカロリーを消費する
2.運動などの身体を動かすことでカロリーを消費する
カロリーを消費するというと筋トレや有酸素運動など身体を動かすことをイメージされる方が多いと思います。
もちろん運動などでカロリーを消費することは大切ですが、加齢とともに低下する基礎代謝を高めるように運動する方法があります。
それは「筋トレ」です。
筋肉量が増えれば基礎代謝が高まります。
基礎代謝が上がれば、何もしていないときにもカロリーが消費されますから、「やせやすい身体」ということができます。
筋トレするなら下半身を鍛えよう
筋トレをするならどこを鍛えるのがいいのでしょうか?
ポイントは「大きい筋肉を鍛える」ことです。
ヒトの身体の中で大きい筋肉は下半身に集中しています。
・太ももの前→大腿四頭筋
・お尻→大殿筋
・太ももの裏→ハムストリングス
・ふくらはぎ→下腿三頭筋
下半身は体重を支えたり、移動したりと上半身に比べてパワーを必要とする動きが多いため、大きい筋肉がついています。
約7割の筋肉量が下半身についているといわれています。
大きい筋肉を鍛える方が筋肉量を増やすには効率的なので、筋トレは下半身から始めるのが有効です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ダイエットというと、極端な食事制限をしなきゃいけない!と思う方も多いと思います。
しかし、多くの原因は過剰な食事摂取と運動不足です。
過剰な部分の食事を控えるためにまずは食事の内容を見つめ直してみましょう。
加齢とともに筋肉量が減少し、基礎代謝が低下すると消費カロリーが落ち、燃費の悪い車のような状態になります。
運動不足の解消は「筋トレ」をして筋肉量を増やし、基礎代謝を上げることを意識してみてください。
何か気になることがあれば、お問い合わせください。
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